病気について知る病気辞典

帯状疱疹(ほうしん)後神経痛について

2011年5月12日

帯状疱疹後神経痛という、やっかいな痛みをご存じでしょうか。
痛みやかゆみを伴うことの多い水泡が、体半身に広がる帯状疱疹という病気があります。多くは3週間もすれば、水疱はかさぶたになり、痛みもなくなりますが、1割ぐらいの人では、水疱が治癒したあとも痛みが消えず、頑固な痛みにずっと悩まされることになります。

私の所属する学会では、この痛みが3ヵ月以上続く場合を、帯状疱疹後神経痛と定義しております。高齢者、水疱が重症で広範囲の場合、初期の痛みが強い場合などが帯状疱疹後神経痛に移行しやすいと言われています。
痛みの治療を専門にしているわれわれのクリニックでは、外来患者の約20~30%がこの痛みの患者さんです。この痛みは非常に頑固で、しかも、不愉快な痛みであることが特徴です。

また、きわめて難治性で、これまで、さまざまな治療法が考案されてきましたが、いまだにこの痛みをゼロにする決定的な治療法はありません。
つまり、帯状疱疹初期の痛みをできるだけ小さい状態にして、この帯状疱疹後神経痛に移行させないことが最も重要となります。不幸にして帯状疱疹後神経痛に移行した場合は、痛みをゼロにできないまでも、和らげる治療法はいくつか考案されています。

当科では、神経ブロックを中心に、患者さんの痛みの状態に合わせて、各種治療を組み合わせた和痛法を実施しております。
この痛みにお悩みの方は、お近くのペインクリニックを受診することをお勧めいたします。