病気について知る病気辞典

注意すべき胸痛とは:心筋梗塞および狭心症

2011年5月26日

一言に胸痛といっても、心筋梗塞や狭心症、大動脈解離など、命にかかわる心臓・血管性のものから、肺や食道、または肋間神経痛や筋肉痛など、さまざまな原因で起こります。

今回は、緊急または早急に医師に受診したほうが良いと思われる、心筋梗塞および狭心症による胸痛についてお話します。

心筋梗塞による胸痛は「胸部前面の圧迫感」「締め付けるような絞扼(こうやく)感」「焼けつくような」という性質です。これに、冷汗や強い気分不良が加わると典型的です。そのような痛みが長く(一般に30分以上)持続します。前胸部だけでなく、放散痛といって、痛みが顎や歯、左の上腕部、左肩にも生じることがあります。心筋梗塞と思われる胸痛が出たときには、直ちに受診してください。

狭心症による胸痛は、前胸部を締めつけるような痛みで、持続時間は10分くらいです。その胸痛は、ニトログリセリンの舌下によりすみやかに改善します。胸痛が運動時に起こり、安静で改善するようなら、動脈硬化による冠動脈狭窄(きょうさく)が起きていると考えられます。狭心症と思われる胸痛のある方は、できるだけ早急に受診してください。

喫煙者、高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症、加齢(45歳以上の男性、55歳以上の女性)など、動脈硬化の危険因子を複数持つ人は、特に注意が必要です。

気になる胸痛をお持ちの方は、近くの循環器科などの医師に相談してください。