病気について知る病気辞典

肩凝り

2011年6月9日

一口に肩凝りと言っても、その原因には基礎疾患がない「本態性肩凝り」と、基礎疾患に由来する「症候性肩凝り」があり、「本態性肩凝り」は過労や運動不足、不良姿勢、精神的緊張感、寒冷等で起こりやすくなります。
「症候性肩凝り」は、次のような基礎疾患が原因となります。

整形外科領域<頸椎(けいつい)疾患、肩・腰椎疾患等>、内科領域<心肺疾患、消化器疾患、内分泌疾患等>、耳鼻科領域<前庭疾患、へんとう炎、副鼻腔炎等>、眼科領域<眼精疲労、近視・遠視等>、婦人科領域<更年期障害等>、脳外科領域<頭痛、頚椎疾患等>、歯科領域<咬合(こうごう)不全、顎(がく)関節疾患等>の多科に及んでおり、鑑別診断のためには、各科での診察が必要な場合があります。

肩凝りの対症療法として、日常生活では、コンピューター使用が1日3時間を超えると、有意に肩凝りが発生するとの報告があるため、1時間に一度は背伸びや歩くなど、他の動作を行い、なで肩や猫背の人は姿勢を正す訓練を、起床時に肩凝りがある人は、寝具(ベッド・枕)の調整が有効です。正しい歩き方を習得し、温熱療法、ストレッチ、軽度の上半身筋力強化等を行い、頚椎レントゲンでストレートネック(湾曲消失)の人は、より一層毎日の生活に取り入れて下さい。

医療機関では、さまざまな治療を受けられます。薬物療法としては、消炎鎮痛剤や筋弛緩(しかん)剤、漢方薬では、葛根湯(かっこんとう)等を用いる場合もあります。
注射療法としては、頑固な肩凝りにはトリガーポイント注射が比較的即効性があります。