病気について知る病気辞典

ピロリ菌

2011年10月13日

正式名称を、ヘリコバクター・ピロリ (Helicobacter pylori)。経口より感染する細菌で、胃にさまざまな障害を与えると言われています。
ピロリ菌自体が産生する毒素(サイトトキシン)による粘膜障害と、胃粘膜の中に潜り込み、増殖し炎症を引き起こすことにより、胃炎や消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)を引き起こします。

近年、ピロリ菌は、胃炎や消化性潰瘍の原因の一つとして注目されています。また、ピロリ菌と胃がんの発生に関して、ピロリ菌感染者では、ピロリ菌陰性の群に比べ、約6倍の発生リスクとなるという報告もあります。胃潰瘍患者の65~80%、十二指腸潰瘍の90%以上にピロリ菌が証明されており、この菌の除菌により、潰瘍の治癒や再発頻度を低下させる効果があります。

ピロリ菌の検査は、内視鏡(胃カメラ)による検査(病理、試薬検査)と、使用しないで検査する方法(抗体検査)があります。ヘリコバクター・ピロリ陽性の胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、除菌治療の適応となります。潰瘍の治りにくい場合や、再発を繰り返す場合は主治医と相談することが大事です。

最近では、より苦痛の少ない経鼻内視鏡(直径4ミリ)も各施設で行われていますので、症状がある人は検査を受けてみて下さい。また、定期的な健診も重要と考えられます。