病気について知る病気辞典

魚の骨

2011年7月14日

魚を食べたとき、まれに骨が口の中やのどに刺さる場合があります。そのままだと嚥下(えんげ:のみこむ動作)のたびにチクッと痛みます。
アジ、サンマなど、小型の魚の場合は、細く軟らかい小さな骨が多く、このような骨が刺さる部位は、いわゆるへんとう腺(正確には口蓋扁桃)やその近傍であることがほとんどです。
一方、タイ、ブリなど、大型の魚でみられる太く硬い骨は、へんとう腺以外の部分にも刺さることがあります。

刺さっている部位が確認できて、難なく引き抜くことができた場合はそれでいいでしょう。骨が見えない場合、嚥下を繰り返すと、とれることもあるようですが、とれない場合は、何を飲み込んでも、何度繰り返してもとれません。かえって骨が隠されたり、周囲が腫れてしまったりする場合もあります(「ご飯の丸のみ」の有効性は証明されておらず、私はお勧めしません)。かといって、チクチクした感じがあるまま放置するのは禁物です。刺さったまま放置すると、周囲が化膿(かのう)し、痛みや発熱を伴って重症化することもあるので、決してばかにはできません。

魚を口に入れる前には、しっかり骨を取り除き、口に入れた後もよくかみ砕いて、それでも骨があると感じたら、無理にのみ込まないことが唯一の予防法です。
小さな子どもさんでは完全な除去は難しいですから、保護者の方が十分注意して取り除いてあげて下さい。不幸にして刺さってしまった場合は、無理をせず耳鼻咽喉科を受診してください。