病気について知る病気辞典

夏に多い皮膚病と関連細菌

2011年7月21日

夏場の乳幼児を悩ませる「あせも」はその字のごとく、発汗と密に関係します。その湿気によるバリアの破壊と、そこに常在する表皮ブドウ球菌が出す物質が指摘されていました。近年あせもの部位では90%と高率にこの菌の検出が報告され、このため、汗を拭き拭きなどとこすらないで、できればシャワーなどで洗い流す事が大切です。

トビヒは一般に高温多湿の時期に、主に黄色ブドウ球菌が、かき傷、擦り傷などについて繁殖し、毒素を産生し、それが皮膚表面を溶かしてタダレを起こす病気です。繰り返し出来る子どもは、シャワー、衣類の交換をよくして、鼻毛に付着するブドウ球菌の殺菌処置も必要です。

緑膿菌(りょくのう)性毛嚢炎は、腹、腰臀部(でんぶ)にできる粟粒大から大豆大の痒みを伴う毛穴に、一致した紅色丘疹、膿疱を特徴とする疾患です。緑膿菌は40~42℃の高温で増殖速度が速く、湿潤な環境を好むために、皮膚でしばしば脇、陰部、へそなどから検出されます。この菌は、高温による毛穴の開きや角質のふやけ、擦過(スポンジなど)による角層の物理的損傷などをきっかけとして、皮膚へ侵入します。実際には、緑膿菌に汚染された風呂、プール、ジャグジー、サウナや、入浴時のスポンジ使用、ウエットスーツ着用などが原因となります。

通常、乾燥により1~2週間で自然に治癒しますが、追い炊き風呂、入浴時に絶えず濡れているスポンジやタオルの使用を避けましょう。