病気について知る病気辞典

妊娠と葉酸

2011年9月1日

葉酸は、ビタミンB群の一種で、ホウレン草などの野菜の葉部に多く含まれることが分かり「葉酸」と呼ばれるようになりました。
ブロッコリー、イチゴ、オレンジ、カボチャ、納豆、レバー等にも多く含まれます。

葉酸は妊娠したから必要な栄養素ということではなく、普段から重要な栄養素で、貧血の予防、動脈硬化の予防、細胞の生成を助けるなどの効能があります。一方、葉酸は胎児の先天異常である神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させる効果があることが分かっています。

神経管閉鎖障害とは、赤ちゃんの中枢神経の元がうまく作れない病気で、歩けなくなったり、ぼうこうや直腸が機能しなくなることがあります。神経管の閉鎖は妊娠初期に完成するので、この病気の予防のためには、妊娠一カ月前から妊娠12週頃まで、葉酸を食品からの摂取に加えて、栄養補助食品などから一日400μg取ることを厚生労働省も勧めています。

しかし、神経管閉塞障害の原因が全て葉酸の欠乏だけのためではありません。また、葉酸を内服していても、発症を全て防げるわけではありません。いうまでもありませんが、妊婦は葉酸だけを摂取するのではなく、全てのビタミン群はもちろん、バランスよい食事を取るように心がけて下さい。

抗けいれん剤や、ある種の薬剤には葉酸拮抗作用があり、これらの薬剤服用者は医師に相談をして下さい。