病気について知る病気辞典

認知症について(最近の話題も含めて)

2011年9月22日

認知症とは、一度正常に発達した認知機能が、のちに徐々に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。原因はアルツハイマー病など中枢神経変性疾患、あるいは多発梗塞性認知症など、血管性認知症が多くを占めます。症状は近時記憶障害や失語、失行、失認など中核症状と幻覚・妄想、徘徊(はいかい)、不隠、不安など周辺症状があります。

認知症と似た症状は、単なる物忘れやうつ、せん妄などでも見られ、主にMRI・SPECTなど画像検査と神経心理検査で鑑別します。

治療は薬物療法と生活面でのケア、リハビリテーションを行います。このうちアルツハイマー病に対する薬物療法として、コリンエステラーゼ阻害薬という薬が一種類のみ出ていましたが、最近になって剤形の違う貼付剤などを含め、数種類新たに発売されました。また、NMDA受容体拮抗(きっこう)薬という中核症状の進行を抑えるだけでなく、周辺症状にも効果がある薬も出てきました。今後は認知症の程度、症状に応じて薬を選択でき、重ねて内服できるようになりました。

認知症ケアは本人の立場で「いつでも、どこでも、その人らしく」暮らせるよう支援します。

リハビリテーションは快刺激、生きがいを持ってもらう、他者とのコミュニケーションが原則です。

いずれにしても周りの人がおかしいと思ったら、早めに専門の病院で診てもらい、認知症と診断がつけば早期に治療を開始しましょう。