病気について知る病気辞典

肝臓病について

2011年11月10日

肝臓はよく、沈黙の臓器と呼ばれます。ほかの臓器に比べて、再生する力が優れています。また、かなり傷んだとしても、残った細胞が働いてくれて、本来の肝臓の正常な働きをしてくれる予備能力を備えています。そのため症状が出にくく、病院を受診されたときには病気が進行していたというケースも少なくありません。

肝炎とは、肝臓にある肝細胞が壊れる状態で、それが長期間続く場合に慢性肝炎といいます。
慢性肝炎の状態が長期間続くと、肝臓が小さくなって硬くなり、表面の凹凸が出てきます。そうなると肝硬変と呼びます。肝硬変でも進んだ状態になって、初めていろいろな症状がでてきます。おなかに水が貯まる腹水、皮膚のかゆみ、目や皮膚が黄色くなる黄疸(おうだん)、こむらがえりなどが挙げられます。羽ばたき振戦と呼ばれる、鳥が羽ばたくような手の震えや、ぼっーとした感じで、ひどくなると呼んでも反応がなくなる肝性昏睡(こんすい)まで生じてくる肝性脳症も大事な症状の一つです。また、食道や胃に静脈が大きくなった静脈瘤(りゅう)ができて、血を吐いてしまうこともあります。肝がんの発生も問題となり、年間約7%の発がん率と報告されています。

早期発見、早期治療が大事ですので、検診で異常を指摘されたら精密検査を受けるように、また体のだるさが続くようであれば、肝機能のチェックを受けるようお勧めいたします。