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老人の手首の骨折について

2011年12月8日

老人の骨折が生じやすい主な部位は、手首(橈骨(とうこつ)遠位端骨折)、肩(上腕骨骨位端骨折)、背中(脊椎椎体圧迫骨折)、そして股関節部(大腿(だいたい)骨頚部(けいぶ)骨折)などが挙げられます。

骨折を生ずる原因は、そのほとんどが転倒によるものです。年齢を重ねていくにつれて骨はもろくなっていき、特に女性では閉経後に見られ、注意が必要です。そして膝の変形や運動不足、体重増加などの原因で、体のバランスが悪くなり、転倒しやすくなってきます。

このうち手首の骨折(橈骨遠位端骨折)は、体を支えようとして手のひらをつき、手首に体重がかかると、もろくなった骨は支えきれずに折れてしまいます。特に骨粗しょう症の進んでいる高齢者の方は、軽い外力で骨折線が一つではなく、粉砕骨折を起こすことが多いのです。老人の骨折はフォーク状の変形を起こすことが多く(コーレス骨折)、可動痛が強く、腫れて痛みが次第に強くなってきます。何かで固定し冷やしながら、挙上し、少しでも早く専門医を訪れることです。

骨折のずれがある場合は、ずれを元に戻して、ギプスの副子固定をします。普通4週程度ギプス固定しますが、骨折のずれが大きく、整復できない場合や骨折部が不安定な場合は手術的に整復します。経皮的にピンを入れる方法や創外固定、切開する方法があります。

重大な合併症には、神経損傷、腱(けん)の断裂などがあり、十分な整復ができない場合には変形癒合し、機能障害を残す場合もあります。