病気について知る病気辞典

冬場の嘔吐(おうと)・下痢

2011年12月15日

寒い時期にはやる「しんどい病気」といえば、インフルエンザと感染性胃腸炎が代表です。インフルエンザの予防接種を済ませた方も多いと思いますので、今回は嘔吐下痢の予防と対応についてです。

感染性胃腸炎は、微生物感染による下痢や嘔吐、腹痛を伴う胃腸炎の総称です。冬はノロウイルスが原因のことが多いです。

ノロウイルスの感染力は強く、手指や食物を介して感染し、腸管で増殖して嘔吐や下痢を起こします。潜伏期間は1~2日間です。感染者の吐物や便に触れたり、その乾燥した粉じんを吸っても感染することがあります。

特別な治療法はなく、症状の軽減を図る対症療法が中心です。幼児や高齢者は脱水になりやすく、イオン飲料なども使用して、むくまない程度の水分補給が大切です。脱水状態が強ければ、医療機関を受診して下さい。

まずは感染予防が大切です。食事や調理の前、排便や吐物の処理後は液体せっけんで手を洗います。食品は十分に加熱してください。

吐物や便の処理時は、使い捨て手袋やマスクを着用し、手も洗います。オムツはビニール袋に入れて廃棄です。衣類や食器は、85℃の熱水で1分間以上の加熱や、塩素系消毒剤での処理が有効です。アルコール消毒では不十分です。床は薄めた塩素系消毒剤で消毒後、水ぶきします。熱湯や塩素系消毒剤は危険なので注意して下さい。

なお、症状が治まった後も、1週間はウイルスが便に出ているので配慮と手洗いは大切です。