病気について知る病気辞典

片頭痛と栄養素の関係

2019年9月20日

 片頭痛の有病率は、およそ8・4%といわれています。特に、30代女性では20%に達するほどです。実際外来で診察する片頭痛の患者さんは、圧倒的に女性が多いです。
 原因に関しては諸説いわれていますが、定説とまでいえる機序はないように思います。いかに片頭痛の回数を減らすか、いかに発作の程度を軽くするかにより、自身のQOL(クオリティー オブ ライフ=生活の質)が左右されます。確実な診断の元で予防薬や治療薬を使用し、片頭痛に対応していくことが大切です。
 一方で片頭痛は、ストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠の過不足など、特定の状況下で発作が起こりやすいことを本人が認識していることが多いです。それらを取り除くことができれば、片頭痛の予防が可能です。
 その特定の状況下の要素の一つに、マグネシウム不足や鉄不足などの栄養素不足があります。マグネシウム摂取量を増やすことで、片頭痛の頻度が低下するともいわれています。特に女性は鉄不足の人が多く、それを改善することにより頭痛だけでなく、冷え症・肩こり・抜け毛といったことも改善します。
 睡眠・食生活の指導やストレスマネジメントなどによるライフスタイルの改善で症状が緩和したり、適正体重を維持することで片頭痛の慢性化を予防できる可能性もあります。栄養面においては、コンビニ弁当やレトルト食品など偏った食事ではなく、野菜や肉・魚・豆腐などのタンパク質をしっかり摂取し、必要な栄養を補いましょう。
 このように、薬のみに頼るのではなく、生活習慣の改善を試みたり、食事内容を見直し、不足する栄養素の摂取を心がけるようにしてはいかがでしょうか。