病気について知る病気辞典

子どもさんが風邪のときは中耳炎にご注意

2019年10月8日

 子どもさんが中耳炎を経験された親御さんはとても多いと思います。3人のうち2人くらいは、小児期に中耳炎を経験するといわれています。3~4歳ごろまでが特に多く、反復して長引く傾向があります。
 中耳炎がひどくなると、発熱や不機嫌、夜泣きなどの症状がみられることもありますが、小さな子どもの多くは訴えがありません。子どもの耳の観察はなかなか難しく、外耳道(耳の穴)が狭かったり、耳垢があったり、動いたりで大変なことも多いです。しかし、鼻水や鼻閉(鼻づまり)があるときは、しっかり鼓膜を観察して中耳炎になっていないかどうかを見ることが大切です。気が付かずに放置すると、滲出性や慢性中耳炎になって難聴が残ったり、手術が必要となることもあります。最近では小児科でも耳を診てもらえますが、耳垢などで分からないときは、耳鼻咽喉科を受診してください。
 また、風邪もひいていないのに年中鼻水が出たり、鼻閉や鼻声などがあって中耳炎を起こしやすいときは、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)、アデノイド増殖症や扁桃肥大があることも多いです。手術した方が良い場合もあります。
 これから寒くなってくると、風邪の本番の時期を迎えます。昔は耳鼻科があまりなくて、慢性副鼻腔炎や慢性中耳炎になることが多くありました。小さな子どもさんで鼻閉や特に膿性(黄色)の鼻水が1~2週間以上続くときは、耳鼻咽喉科で耳や鼻の診察と治療をお勧めします。