病気について知る病気辞典

改めて「妊婦健診」

2019年11月29日

 妊婦健診は、赤ちゃんとお母さんの健康を守るために、定期的に産婦人科を受診し、健康状態を確認するものです。妊娠・出産は、順調に進めば「病気」ではないため、保険診療の対象とはなりません。厚生労働省からは、妊娠期間中14回の妊婦健診が推奨されていますが、各市町で母子手帳の交付を受けると、14回分の妊婦健診の基本的な健診や血液検査、尿検査、超音波検査などが無料で受けられるようになっています。
 妊娠前に健康だった人でも、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病など、赤ちゃんとお母さんの命に関わるような病気を発症することがあります。また、切迫早産や、赤ちゃんがあまり大きくなれない子宮内胎児発育不全など、赤ちゃんの健康に関わる病気のほか、胎盤の位置異常やさかごのような、赤ちゃんの胎位など分娩に関わる異常も、妊婦健診で早期に発見し、安全なお産につなげることができます。
 残念ながら、このような制度があるにも関わらず、経済的な理由から受診できず、突然の飛び込みお産となり、母子の健康が守れないお産となったり、妊婦健診を定期的に受診できなかったために、久しぶりに来たときには母子ともに危険な状態となっていることが見られます。
 日本には、お母さんと赤ちゃんを守るため、妊娠中から分娩、分娩後までさまざまな制度があります。妊娠したら早めに産婦人科を受診し、医学以外の困り事も相談していただきたいと思います。産婦人科以外でも、市役所や保健所などの行政機関(松山市に住民票がある人は「松山市子ども総合相談センター事務所」)でも相談できます。