病気について知る病気辞典

薬を飲んでタバコをやめる方法

2012年1月26日

タバコは嗜好(しこう)品ではなく健康を害するものであり、やめようとしてもやめられない「ニコチン依存症」との認識が広まり、治療する人も増えました。一昨年秋のタバコの値上がり、職場での分煙や全面禁煙なども、禁煙する動機となっています。

禁煙外来では、薬を用いるのが主流です。脳にあるニコチンを受け取るところにふたをして、ニコチンで得られた感覚を遮断するというのが薬の作用です。治療開始1週間はタバコを吸うことができ、薬が徐々に効果を発揮すると「おいしくない。吸った気がしない」となり、パッチを貼る方法よりも楽に導入でき、成功率も上がりました。副作用は、吐き気、腹部膨満感、便秘などです。発現には個人差があり、服用開始時に注意が必要です。症状がある場合は、主治医に相談しましょう。眠気やめまいがある場合は中止することもあります。

薬を飲んで徐々にタバコから離れ、自分の中にあるタバコの存在をしっかり見つめ直すことが、禁煙達成の秘訣(ひけつ)です。また、家族や友人など周囲の理解や温かいサポートも必要です。残念ながら12週間の治療を終えた後、再び、喫煙してしまうケースも多く、1本が2本そして3本となり、元の木阿弥になるのが依存症であり「1本くらい」と決して思わないことです。

薬を飲んだら簡単に禁煙できるのではありません。「5回の禁煙指導をきっちりと最後まで受けること」は、スタートラインに立つことであることを知っていただきたいと思います。