病気について知る病気辞典

インフルエンザ流行期を前に

2019年12月27日

 インフルエンザが流行する季節となってきました。マスクの着用や外出後の手洗い・うがい、十分な休養、バランスのとれた栄養摂取などを心掛け、予防に努めましょう。また、空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下するので、室内では加湿器などを使って湿度を適度に保つことも有効です。
 お子さんがインフルエンザ流行期に発熱すると、親御さんは心配ですよね。「すぐ小児科へ!」と思われる人も多いようですが、クリニック受診にはタイミングがあります。インフルエンザ発症直後はウイルス量が少ないので、検査で陽性にならないからです。発症後6時間ほど経過すれば陽性になることもありますが、陰性だった場合でもインフルエンザではないと確定できず、翌日再検査しなければならないことがありますので、発症後12時間ぐらい経過してからの受診をお勧めします。意識障害やけいれんなどがある場合は急ぐ必要がありますので、すぐに受診してください。
 インフルエンザの治療薬は最近選択肢が増えてきましたが、いずれも発症後48時間以内に開始しなければ十分な効果は期待できませんので、それまでには受診してください。
 以前、インフルエンザ治療薬内服後に転落死を含む異常行動が報告されました。薬との因果関係は不明で、インフルエンザにかかった場合は治療薬の種類に関係なく、また治療薬を使っていない場合にも、異常行動が現れることが報告されています。そのケースは小学生以上の未成年の男性で多く、また発熱から2日以内に多いことが知られていますので、保護者が付き添い、見守るなどして、くれぐれもご注意ください。