病気について知る病気辞典

真っ赤なおしっこ

2011年4月1日

肉眼的血尿が出たらすぐに受診を

皆さん、「真っ赤なおしっこ」(肉眼的血尿)が出たことがありますか?

「真っ赤なおしっこ」とは血液が混じったおしっこで、おしっこの通り道である腎臓、尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道のいずれかからの出血を意味します。もし、背中の激痛と同時に「真っ赤なおしっこ」が出た場合は、尿管結石の可能性が高いでしょう。また、おしっこをするときの痛みや残尿感を伴う場合は膀胱炎の可能性が高いでしょう。しかし、全く何の症状もなく「真っ赤なおしっこ」が出た場合は、膀胱がんの可能性があります。
膀胱がんの場合、「真っ赤なおしっこ」はずっと出ているわけではありません。しばらくすると止まって普通の尿に戻るため、病気が治ったと勘違いすることがよくあります。その後、血尿と普通の尿を繰り返すうちに受診するのが遅れて、膀胱がんが進行してしまう恐れがあります。ですから、痛くても痛くなくても「真っ赤なおしっこ」が出たら、すぐに病院に行きましょう。

早期の膀胱がんは、おなかを切る手術ではなく、尿道から内視鏡を入れてがんを削り取る手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術)をするので、手術の傷跡は全く残りません。時間も30分程度で済みます。ただ、膀胱がんは再発することが多いため、退院後も定期的に病院で受診し、尿検査や内視鏡検査を受ける必要があります。もし再発すれば、再度内視鏡を使ってがんを削り取ります。この手術は何回でも受けることができます。

進行した膀胱がんは、おなかを切る手術(膀胱全摘術)で、がんのある膀胱をすべて取り除く必要があります。同時に、尿を体外に出せるように、腸を使って人工膀胱を作らなければなりません。人工膀胱の出口はおなかの場合もありますし、尿がもとの尿道から出るようにすることも可能です。

もし「真っ赤なおしっこ」が出たら、すぐに泌尿器科医にご相談ください。