病気について知る病気辞典

月経困難症

2011年8月1日

重い症状は我慢せずに専門医受診を

月経中には、出血やいわゆる生理痛など、不快な症状を多かれ少なかれ感じます。下腹痛、腰痛、頭痛などの痛み以外に、イライラ感や気分が落ち込むなどの精神的な症状、吐き気、下痢などの消化器症状など、さまざまな症状が現れることがあります。
多くの女性が、月経中の不快な症状は仕方がないもの、我慢するものと思っているでしょう。しかし症状が強く、動けなくなり寝込んでしまう、仕事が手につかない、職場や学校を休まなければならないほど生活に支障を来す場合があります。これらを月経困難症といいます。

その原因として、特に原因となる病気が見当たらない機能性のものと、子宮の奇形、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの器質的疾患が原因となって起こるものがあります。月経困難症の一般的な治療として、まず痛みの軽減に鎮痛剤を使います。鎮痛剤には市販薬と医師が処方するもの、内服薬や座薬などいろいろあり、痛みの程度によって使い分けます。
鎮痛剤でも効果がないときは、低用量経口避妊薬(ピル)を使うことがあります。ピルを服用している間は、痛みが軽くなる以外に、月経の出血量が減り、月経周期も安定します。ピルは、医師が処方します。漢方薬も症状に合わせて使うと効果がある場合があります。器質的疾患が原因のときは、手術や薬物療法などの治療を行なうことがあります。

月経時の不快な症状の感じ方には個人差があるので、自分では病的なものかどうか、判断に迷うところでしょう。もし、日常生活が困難になるほど症状が重くなったとき、市販の鎮痛剤が効かないとき、だんだん症状がひどくなっているときは、医学的な治療が必要な場合があります。そういうときは、我慢せずに、専門医療機関を受診してください。