病気について知る病気辞典

長引くせきで悩んでいませんか?

2011年9月1日

原因の病気さまざま 放置は禁物

風邪をひいた後にせきだけが残って、長い間せき止めをのみ続けたり、冬の時期など決まった季節にせきが出ることはありませんか。マイコプラズマや百日ぜきなど、細菌やウイルスの種類によっては頑固なせきになることがありますが、せきが長期間続くときは感染症以外の可能性も考えなければなりません。
まず重要なことは、結核やがんなどの肺や気管支の病気、心臓の病気、そして薬による影響がないかを調べることです。特に「結核」は過去の病気ではなく、今でも全国で年間24,000人(愛媛県でも年間200人以上)もの人が新たに結核と診断されており、集団感染の危険性もあることから注意が必要です。

長引くせきの原因として、気管支ぜんそくやたばこはよく知られていますが、それ以外によく見られる病気として、ぜんそくのような「ぜーぜー」と音はしないものの、夜間や早朝を中心にせきが出だすと止まらない「せきぜんそく」、副鼻(びくう)腔炎(ちくのう)になって鼻水がのどへ流れ込む「副鼻腔気管支症候群」があります。その他、気管がアレルギーで敏感になって、せきが出やすくなる「アトピー咳嗽(がいそう)」や、のどのアレルギー、胃液が食道やのどにまで逆流する「胃食道逆流症」でも、せきが長引くことがあります。胃食道逆流症は、ぜんそくや副鼻腔炎と合併していることも多いといわれています。

これらの病気の診断にあたっては、花粉やハウスダストなどに対するアレルギー、せきが出るきっかけ(時間帯、季節、姿勢など)、たんや鼻の症状の有無、胸やけなどの胃腸症状の有無など、せき以外の症状にも注目することが重要です。せきの原因が一つではないこともあるため、レントゲン撮影や採血、肺機能などの検査とともに、時には薬の効果を見ながら、診断していくこともあります。

長々とせき止めをのんだり、以前から気管支が弱いと思ってあきらめている方は、一度お近くの医療機関で相談されることをお勧めします。