病気について知る病気辞典

生活習慣の変化が招く疾患

2012年3月1日

バランスの良い食事、適度な運動を

昨今、野菜や穀類を中心とした日本古来の和食の時代は終わり、肉食中心の高タンパク、高脂肪という欧米型の食生活に随分と変化してきました。
高脂肪食、特に動物性脂肪食を取ると、それを消化するために、多量の胆汁を必要とし、胆汁中の胆汁酸が大腸粘膜を刺激すると考えられています。このような食生活の変化とともに、大腸ポリープ、大腸がん、大腸憩室、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)が増えています。
また、動脈硬化、便秘をはじめとする排便機能障害が関連し、突然の下血、腹痛で始まる虚血性腸炎も増えました。

毎日の食習慣は長期的にみると、体に大きな影響を及ぼします。同時に喫煙、アルコールなども、消化管に影響を与え、糖尿病や脂質代謝異常などと相まって、心血管系(脳、心臓、四肢)の疾患、特に動脈硬化にも関与します。

日常の生活習慣のうち、喫煙30%、食事30%、運動不足5%、飲酒3%、これらで合計68%が、がんの発生に関与し、肥満も良くないとされています。
したがって、毎日の食生活を含めた生活習慣は大変重要です。食物繊維は水分を吸収して便の量を増やすほか、繊維自体に胆汁酸を吸着する作用があります。繊維は野菜、穀物、豆類、海草に多く含まれます。野菜を1日400gくらい摂取し、タバコとアルコールに気を付け、果物も適度に食べ、葉酸を含めたビタミン(野菜に多く含まれる)を多く取り、バランスの良い食事を心がけてください。また、塩分を減らし、摂取カロリー量を調節し、適度な運動をして、肥満にならないように注意しましょう。

最後に、症状だけで判断せず、定期的な検診も必要です。健康が一番です。