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大人の脱腸(ソケイヘルニア)はどうしたらいいでしょう

2011年11月24日

ソケイヘルニアは、昔から俗に「脱腸」と呼ばれていて、子どもの病気のイメージがありますが、大人にも発症する病気です。お腹の小腸などの臓器が、ももの付け根(鼠径(そけい)部)の筋間を通って、皮膚の下に出てくる病気です。

子どものころはなかったが、年をとるにつれて組織が脆弱(ぜいじゃく)になり、出てくるのが大人のソケイヘルニアです。立ち上がった時やお腹をいきんだ時に、足の付け根の部分が膨らんできたら、ソケイヘルニアの可能性があります。

「脱腸」、いわゆるソケイヘルニアは、基本的には手術治療でしか完治する方法がありません。「脱腸」が出ていても、指で押さえれば引っ込むから我慢するとか、ちょっと恥ずかしいなと思って、症状がたいしたことなければ様子をみるとかしがちです。先に述べたように、外科的処置以外では完治しませんので、ソケイヘルニアを見つけたら、直ちに医療機関に行くことをお勧めします。

様子を見ていて、指で押し込んでいたヘルニアの腫れが急に硬くなり、押さえても痛くて戻らなくなり、さらに腹痛が出現してくる場合があります。これはカントンといって緊急手術になります。急いで手術しないと命に関わることがありますので、「脱腸」と言っても侮どってはいけません。