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補聴器で脳を活性化させましょう ~聞こえでお困りの人へ~

2020年9月18日

 加齢によって聴く力が衰えるのは、誰にでも起こりうることです。人の話がよく聞きとれず聞き返すことが多くなった、テレビの音量が大きいと家族に嫌な顔をされたなど、生活の中、聞こえのことでお困りなら、補聴器を試してみてはいかがでしょう。
 近年、難聴と認知症の関係が注目されています。補聴器を使って脳に伝えられる情報量を保つことは、認知症の予防につながるかもしれません。
 新聞広告やテレビショッピングでよく見かける「集音器」は比較的安価ですが、医療機器である「補聴器」とはまったく別のものです。
 補聴器を購入する前に、まず耳鼻咽喉科を受診しましょう。治療すべき耳の病気がないかどうかを確認し、聴力などの検査を行います。補聴器が必要と診断されたら、販売店への紹介状を書いてもらいましょう。
 音は耳の中の器官(蝸牛)で電気信号に変換され、それが脳に伝わってはじめて音と感じられます。つまり音は「脳」で聞いているのです。加齢による難聴の場合、少しずつ進行するため自分でも気がつかないうちに「脳」は音刺激の少ない静かな状態に慣れていて、聞き取りに十分な音量の音をいきなり伝えると「脳」はうるさく、ひどく不快に感じてしまいます。そこで、補聴器の音に慣れるため目標の7割程度の音量から開始し、およそ3カ月間、定期的な調整で徐々に聞き取りに十分な音量まで上げていきます。
 聞こえをしっかり改善させるためには、やはり脳のトレーニングが必要なのです。