病気について知る病気の解説

こんなことがあったら、まず泌尿器科で相談しましょう

2022年4月22日

(1) 赤いおしっこ
 赤いおしっこが出ると、びっくりしますよね。おしっこは赤くても頭は真っ白になってしまうかもしれません。ここで言う「赤いおしっこ」とは「肉眼的血尿」、すなわち、血液が混じったおしっこの事です。
 赤いおしっこの原因は色々あります。軽い病気ですと、膀胱炎、尿路結石でも赤いおしっこが出ることがありますし、怖い話をすると膀胱がんの代表的な症状でもあります。特に膀胱がんでの血尿の特徴として「間欠的肉眼的血尿」が知られています。つまり、「赤いおしっこが出た!」とびっくりしても、そのうち血尿が止まり再びきれいなおしっこが出たりするのです。「自然に血尿が止まったので何となく安心」してしまって、膀胱がんの早期発見の機会を逃してしまうことがよくあります。赤いおしっこが出た際には必ず泌尿器科を受診しましょう。
(2)人に言えない女性の悩み
 出産・子育てやお仕事を頑張ってきた女性の皆さんの中に「骨盤臓器脱」で悩まれている方がたくさんおられます。子宮、膀胱などがだんだんと下がってきて膣から顔を出してしまう現象です。何となく不愉快な感じがしたり、おしっこの回数が増えたり、おしっこが残った感じがすることの原因となります。どこで相談したらいいかもわからずに困っている方もおられるようです。勇気を出して、泌尿器科にいらしてください。
(3)人に言えない男性の悩み
 男性特有の「前立腺」という臓器があります。膀胱の下にあり、おしっこの通り道の一部となっています。加齢とともに前立腺は少しずつ大きくなり(前立腺肥大症)、おしっこが出しにくい、時間がかかる、切れが悪い、といったことの原因になります。
 また、近年、前立腺がんの方も増えています。おしっこの調子が悪い、検診で前立腺がんを疑われた、前立腺がん検診を受けてみたいといった方々、ぜひ泌尿器科でご相談ください。
(4)そんなお年頃
 上記のようなことがなくても、加齢ともにおしっこの回数は増えてきます。時には「トイレ、トイレ!」と慌てて駆け込んでみても、ほんのちょっとしか出ない、もしくは空振りということもあるかもしれません。症状に応じて様々な治療法があります。気軽に泌尿器科を訪れてみてください。

「シモの事」、なんでも泌尿器科で相談してみましょう。