病気について知る病気辞典

虫が飛んで見える

2012年3月15日

虫のようなものが飛んで見える、捕まえようとしても、実際には、そこにいない。眼を動かすとついてくる、普段は気にならないが、白い壁を見ると見えてくる、というような症状はありませんか?
このような症状を「飛蚊(ひぶん)症」と言います。「飛蚊症」は、ほとんどの場合が、加齢によって眼の中にできる「濁り」が原因で起こる生理的なものです。また、近視の人は、若くても起こります。

誰にでも起こりうる現象で、眼内の濁りは病気ではなく、治療の必要はありません。残念ながら、この症状が完全に消えることはありませんが、多くの場合、徐々に気にならなくなります。しかし、中には厄介な病気の初期症状である場合があります。特に急に増えた場合は要注意です。

代表的な病気として、網膜剥離、眼内の出血、眼内の炎症性疾患(ぶどう膜炎)が挙げられます。網膜剥離はレーザーや外科手術の適応となります。また出血やぶどう膜炎も、放置すると悪化する病気ですので、程度に応じた治療が必要となります。気になる症状があれば、一度、眼科で検査を受けて下さい。

飛蚊症の精査には、散瞳剤の点眼で瞳を開いて行う眼底検査が必要です。痛くもかゆくもない検査ですが、散瞳すると、4~8時間はピントが合わず、見づらい状態が続きます。眼科を受診する時は、可能な限り、車の運転をして行かないようにしてください。