病気について知る病気辞典

脳梗塞の原因になる不整脈(心房細動)

2012年3月22日

心臓の不整脈である心房細動が原因で、脳梗塞になった著名人といえば、長嶋茂雄元巨人軍監督や、サッカー元日本代表監督イビチャ・オシム氏などが記憶に残っています。

では、なぜ「心房細動」だと脳梗塞を引き起こしやすいのでしょうか。

正常な心臓は、心臓を動かす電気刺激が規則正しく作られるので、心臓の上半分の心房と、下半分の心室とが交互に収縮し、血液がよどみなく流れます。これに対し、心房細動では、心臓の上半分の心房で、あちこちから、1分間に350~600回程度の不規則な電気刺激が発生するため、心房の壁が規則正しく収縮できず、細かく震えるような状態になります。そのため、心房内の血流によどみが生じ、心房の壁に血栓(壁在血栓)ができやすくなります。

心房壁(特に左心房)にできた血栓は、心臓から体へ出て行くとき、ちょうどパチンコ台で玉がはじき出されるように、大動脈の外側に沿って流れてゆくことが多いので、大動脈の最初の枝分かれである脳の血管へ飛び込んでふさいでしまいます。脳梗塞を発症した患者さんの約1/4は、心房細動が原因であるという報告もあります。

心房細動になると、脈が乱れ、疲れやすくなったり、動悸(どうき)や息苦しさを感じることもありますが、人によっては全く無症状のこともあります。

心房細動になったとしても、治療によって、正常な脈に戻せたり、心臓の中に血栓を作らないような手当が出来ます。
もし、脈の乱れに気付いたら、お気軽にご相談ください。