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乳房腫大

2012年4月26日

乳房腫大は、女児の二次性徴の始まりを示す症状であり、7歳半から12歳ごろ(日本人の平均は10歳)に始まります。
乳房の発育は、女性ホルモンのエストロゲンにより起こります。エストロゲンは主に卵巣から分泌され、視床下部―下垂体―卵巣系により調節されています。その活性化が認められる場合に乳房が発育し、活性化の程度の差が実際の症状の差になると考えられています。

一時的なエストロゲンの活性化により、思春期以前の女児にも乳房腫大が起こることがあります。
その一つは生後6カ月から3歳ごろの女児に認められる早発乳房です。症状が乳房腫大のみで、乳輪や乳頭の変化を伴わなければ、ほとんどは3歳ごろまでに小さくなっていきます。

2つ目は6歳から7歳ごろの女児に認められる乳房腫大です。この時期も他の症状を認めない場合は、経過を観察するだけで良いことが多いのですが、急に身長が伸びたり、体毛が濃くなったり、腋毛や陰毛が生えてきたり、乳頭や乳輪の形状や色に変化があったり、外陰部の成熟(小陰唇の腫大や色素沈着)などの症状があれば、思春期早発症の可能性があるため精密検査が必要です。

7歳半以前に乳房腫大を認める場合は、かかりつけ医で相談してみてください。
診断には身長の伸びが重要なので、身長を記録した資料(母子手帳や幼稚園の健診記録など)があれば持参されるといいでしょう。