病気について知る病気辞典

「のど」の異常感

2012年5月3日

「のど」がイガイガする、何か「のど」に詰まっている、このような「のど」の異常感を訴える患者さんは日常の診療では比較的多くみられます。
高齢者では「のど」に痰が詰まると訴えられる方が多いようです。年齢とともに、唾液の組成が変化し、粘稠になることに加えて、飲み込む力(嚥下能力)が落ちるため、高齢になるとどうしても「のど」に粘液が貯留しやすくなります。

一般的には鼻の疾患、副鼻腔炎などによる後鼻漏(鼻からのどに落ちる鼻水)も大きな原因となります。のど、首(頸部)における疾患が原因である場合ももちろんありますが、それ以外に貧血、低血圧で、のどの絞扼感が出現することがあります。また胃や食道の消化管の通過障害で「のどが詰まる」と感じることもあるようです。

多いのは、咽喉頭異常感症という疾患です。これは、客観的な異常はみられないのに、症状のみが存在するという疾患です。前述したような症状を訴えますが、特に異常というほどのものがみられません。詳しく話を聞くと「同じ症状の知り合いがいて悪性疾患だった。自分もそうではないかと不安だ」ということが多いようです。「のど」は精神的なことが反映されやすい場所のようです。

まれですが、咽頭喉頭のがんなど重大な疾患が隠れている場合もあります。
いろんな場合があるので、症状のある方は耳鼻咽喉科を含めた専門医を受診することをお勧めします。