病気について知る病気辞典

健康の基本はやはり食生活から-食生活と胃腸病の関係を中心に-

2012年5月17日

過去50年間で日本人の食生活は、動物性タンパク質や脂肪摂取量が増加し、食物繊維や炭水化物摂取量が減少しています。これに伴い肥満者が増加し、さらに私たちがかかりやすい病気も、昔と今では変化しています。
高血圧や高脂血症に代表される生活習慣病は増加の一途をたどっていますが、消化器系疾患でも顕著に増加しているものの中で、この食生活の変化に関連しているとされる疾患が多数挙げられます。

例えば、逆流性食道炎は肥満、脂肪摂取の増加が原因と考えられており、この疾患からのがん化(バレット食道がん)も増加しています。胃がんは特に増加が著しい訳ではありませんが、以前から塩分や香辛料の過剰摂取が、がん化に促進的に働くとされ、また緑色野菜や果実の摂取は、がん化への関与が取りざたされているピロリ菌感染のリスクを下げるばかりでなく、胃がんになるリスク自体を低下させるとされています。
大腸ではクローン病や潰瘍性大腸炎などが増加しており、砂糖や飽和脂肪酸の過剰摂取が腸内細菌に変化をもらたし、免疫細胞に影響し発症するとされていますし、大腸がんは肥満や肉食中心の生活習慣や運動不足が発症に関与していると考えられています。

このように、食生活と消化器疾患は密接に関係している事が多く、バランスの取れた食生活と適度な運動は、生活習慣病のみならず、がんをはじめさまざまな消化器疾患の予防と改善に重要だと考えられます。
ぜひ、今一度食生活を見直してみてはいかがでしょうか。