病気について知る病気辞典

重い生理痛(月経困難症)

2012年5月31日

生理時、日常生活に支障をきたしたり、薬剤を必要とするなどの苦痛を伴う場合を月経困難症と言います。
その原因は子宮内膜症、子宮筋腫、骨盤内炎症などがあり、これらの器質的疾患を有しないものを機能性月経困難症と言います。

機能性月経困難症は、初経後3年以内に発症しますが、加齢で軽状し、妊婦分娩(ぶんべん)で全治。痛みも1~2日だけですが、子宮内膜症性月経困難症は、初経5年以上後に発症し、好発年齢は30歳以上、加齢とともに次第に悪化、分娩後も不変か悪化の場合が多く、痛みは月経時以外に起こり、性交痛排便痛まで生じます。子宮筋腫による月経困難症は、粘膜下筋腫に認められ、過多月経のため貧血を合併し、35歳以上の女性の15~20%に認められ、40歳代が最も多いようです。

薬物としては、鎮痛剤を用いますが、他に経口避妊薬(LEP)、ディナゲスト、タナゾール、GnRHアゴニストなどを投与し、進行すると手術で病巣部の一部ないし全部を摘出する治療が必要となります。
漢方治療では、実証(がっちりタイプ)の女性には桂枝茯苓丸を、虚証(弱々しいタイプ)には当帰芍薬散が良いようです。

器質的疾患の診断には、内診、直腸診の他に超音波断層検査、CT、MRIが役立ちます。骨盤内炎症で急性炎症では、抗生物質投与が必要で、慢性炎症では手術も必要となります。

これらの疾患は、不妊症となりますので、生理痛のある人は、産婦人科医との相談をお勧めします。