病気について知る病気辞典

乾癬性関節炎

2012年6月14日

乾癬性関節炎は、皮膚病である乾癬に腫れと痛みを伴う多発性の関節炎を合併した病気です。
原因はいまだ不明ですが、もともと発症しやすい体質の人に、さまざまな要因が加わって発症する自己免疫疾患の一つと考えられています。

乾癬の皮膚症状は、まず皮膚が赤くなって盛り上がり、その表面に銀白色のかさぶたが厚く付着して、それがフケのようにぼろぼろとはがれ落ちるという症状から起ります。
日本では約10~20万人の患者がいると推計されています。関節炎を合併するのはこのうち1~10%程度です。
関節の症状は主に腫れと痛みを伴う関節炎ですが、関節リウマチと異なり、第1関節に関節炎が起り、腫れたり痛んだりします。その他手首や膝、足首、足趾(そくし)などにも起りやすく、関節炎が続くと骨の破壊が起ります。また1本の指全体がソーセージのように腫れたり、腱(けん)や靭帯(じんたい)が骨に付着する部位に炎症を生じることもあります。アキレス腱付着部に起ることが多いです。

関節症状に対しては、まず非ステロイド性消炎鎮痛剤の内服が勧められますが、さらに関節リウマチの治療に使われるメトトレキサート、シクロスポリン、スルファサラジンが用いられます。
最近では、生物製剤と呼ばれる新しい治療薬が使用されるようになってきました。現在認可されているのは、インフリキシマブ、アダリムマブ、ウステキヌマブの3剤で、副作用も少なく、皮膚症状に対しても今までにない画期的な効果がみられます。使用に際しては専門医にご相談ください。