病気について知る病気辞典

声のかすれ(嗄声)

2012年7月12日

風邪や声を使いすぎた後に声が出しにくい、声がかすれた(嗄声)などの経験はよくあるのではないでしょうか。
声は肺から送り出される空気を、喉頭の中にある声帯が振動することによって、声の元(原音)が作られます。このため嗄声の多くは、声帯の病気によって起こります。

嗄声にもいろいろな表現があります。がらがら声、だみ声、息もれがする声、力のない弱い声など、このような声を聴くことによって、声帯にどのような病気があるのかある程度推測できます。
さらに年齢、性別、職業、喫煙などの情報をあわせると、よりわかりやすくなります。

たとえば、女性で教師、保育士、スポーツのインストラクターのような声をよく使う仕事の方で、息もれするような嗄声の場合、声帯の一番よく振動する場所にコブのようなものができる声帯結節が考えられます。この声帯結節は、活発で大声を出してよく遊んだり、スポーツ活動をしている小学生の男児にもよくみられます。
また長年の喫煙歴のある方で、がらがら声のような嗄声の場合には、声帯全体が水ぶくれ状になるポリープ様声帯や、声帯にできる腫瘍(喉頭がん)などが考えられます。

嗄声を引き起こす病気の多くは良性ですが、先ほど挙げた喉頭がんや悪性の腫瘍(甲状腺がん、肺がんなど)が原因で、声帯を動かす神経が麻痺して息もれし、弱々しい声となる喉頭麻痺など悪性の場合もあります。声のかすれが改善しない方は、一度医療機関にご相談ください。