病気について知る病気辞典

てんかんのはなし

2012年7月19日

てんかんとは、慢性的に繰り返す脳の病気で、大腦の神経細胞が興奮することで、突然自分の体や意識のコントロールができなくなります。
人口の0.5%~1%がてんかんの患者で、比較的頻度が高い病気です。子どものころに初発することが多く、ほとんどが思春期までに発症しますが、老年期にも脳血管障害や脳腫瘍などが原因で起こることもあります。

てんかん患者の子どもが、てんかんを発症する頻度は4~6%で、多くのてんかんは遺伝しないと報告されています。原因により特発性(原因不明)、症候性(外傷、感染、脳血管障害などが原因)に大別されます。また発作症状と脳波所見で、部分発作(脳の限られた部位で神経細胞が興奮する)と全般発作(脳全体の神経細胞が興奮する)にも分けられます。

診断のために主に脳波検査、脳画像検査(CT,MRI)、血液検査をおこないます。てんかん発作に似た病気として熱性けいれん、失神、心因性発作、過呼吸、脳卒中、急性中毒、薬物離脱、アルコール離脱、頭部外傷直後などが挙げられ、鑑別が必要になります。

治療はまずは抗てんかん薬の内服を開始します。適切な治療により、8~9割は発作を抑えることができます。残りの1~2割は難治性や重積発作を起こすものがあり、外科治療が必要な場合があります。

多くのてんかん患者が、適切な抗てんかん薬による治療で、普通どおり日常生活を続けることができますので、気になる症状があれば、まずは専門の医療機関を受診してみてください。