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食道がんについて―お酒を飲んで顔が赤くなりますか?

2012年8月9日

まだまだ暑い日が続きますね。こう暑いとビールが飲みたくなりますね。ビアガーデンに行って周りを見渡すと、お酒を飲んで赤ら顔の人はいませんか?
これは、アルコールを分解する酵素が少ない人にみられる現象で、医学的にはこういう人はフラッシャーといわれています。

以前から、男性で60歳以上、長年の飲酒、喫煙歴をもつ人は食道がんの危険因子といわれており、最近ではお酒を飲んで顔が赤くなる人(=フラッシャー)も食道がんの危険因子に挙げられるようになりました。指揮者の小澤征爾さん、歌手の桑田圭祐さん、歌舞伎俳優の中村勘三郎さんなどが患われて、食道がんという病気を耳にしたことがある人も増えたのではないでしょうか。

食道がんは初期にはほとんど症状はありませんが、食べ物が飲み込みにくい、つかえる感じがするといった症状が出現した時点でみつかると、進行していることの多いやっかいな病気です。さらに心臓や肺の近くにできる病気なので、いざ手術するとなると大きな手術になります。
症状が出る前に内視鏡を用いてごく早い段階で病気を見つけることができれば、内視鏡下に病変部を切り取る治療ができる場合もあり、負担が軽減できます。危険因子に当てはまる人は、内視鏡検査を受けて、食道がんの早期発見・治療に努めていただけると幸いです。