病気について知る病気辞典

掌蹠膿疱症について

2012年12月1日

手掌と足底に水疱・膿疱が出たら一度皮膚科へ

掌蹠膿疱(しょうせきのうほう)症は、主に手掌と足底に小水疱と膿疱が出現し、次第に赤く厚ぼったいガサガサした皮膚となり、いったんよくなっても何度も症状を繰り返します。
8年くらい前に某タレントが本症を患い、死ぬ思いをしたが復帰できたと大騒ぎして、この病気の名前が有名になりました。
膚だけではなく、鎖骨や胸骨に激烈な痛みを伴い、日常生活に支障が出る人もいます。

原因として、細菌アレルギー説、扁桃(へんとう)病巣説、金属アレルギー説などがいわれていますが、実際のところは不明です。よく間違われる疾患として、足白癬(はくせん)(水虫)、異汗性湿疹(汗疱)などが挙げられます。

掌蹠膿疱症の治療は、皮膚病変に対する治療と体質改善、あるいは膿疱形成抑制などを目的とした内服療法があります。増悪因子を調べるには、歯科領域(う歯、歯周炎など)や慢性副鼻腔(びくう)炎などの感染病巣の検索、金属アレルギー検査、扁桃病巣などについてのチェックが必要となることがあります。

治癒までの平均期間は、3~7年くらいとされており、自然治癒するケースも知られていますが、現時点で決定的な治療法は確立されていません。
日常生活で気を付けるべきは、喫煙者は禁煙が必要で(副流煙による受動喫煙が本症を悪化させるとの説もあります)、加えて規則正しい生活(食事、睡眠、適度な運動)を送ることが推奨されます。

手掌・足底にこのような症状が見られた場合、まずは近くの皮膚科専門医への受診をお勧めします。
掌蹠膿疱症と診断されたら、治癒まで長期戦となることが予想されます。なかなか加療がはかばかしくない時は、主治医と相談の上、掌蹠膿疱症専門外来などに紹介してもらうことも可能です。

この病気の治療に当たって最も大事なことは、「健康に良いことは積極的に取り組み、悪いことはやめる」という強い覚悟が必要です。この点を踏まえて、皮膚科専門医と二人三脚で、加療に取り組んでいただきたいと思います。