病気について知る病気辞典

脳梗塞超急性期治療

2013年1月17日

脳梗塞とは、何らかの原因で脳の血管が詰まってしまい、血液が流れなくなり、壊死(えし)してしまう病気です。
手足のしびれや運動まひ、言葉の障害、意識障害などをきたします。重症例では、植物状態になってしまう恐ろしい病気です。

これに対して、日本では7年前にプラスミノーゲン活性化因子(以下tPA)という血栓溶解剤が認可されました。
詰まってしまった血管を再開通させる画期的な薬です。しかし、使用制限があります。

まず、使用できる施設が限られます。十分な知識と経験のある医師が居り、緊急検査、緊急手術に対応できる必要があります。
使用条件も厳しく、正確な発症時間、既往歴、基礎疾患、常用薬、年齢、脳梗塞の程度、血圧、血液検査の結果など数十種類の項目をクリアする必要があります。
また命にかかわる重篤な合併症として、大きな脳内出血になることもあります。

実際に当院でも年間150例ほどの急性期脳梗塞を受け入れていますが、実際にtPAを使用した症例は数例です。
使用条件をクリアした数だけで言えば、もう少し増えますが、効果と危険性を考えると、どうしても少なくなってしまいます。
しかし、有効な症例での効果は絶大で、今まで後遺症必須といわれていた脳梗塞が無症状で帰れることも少なくありません。

手足のまひや、言語障害を認めたときは出来るだけ早く、脳卒中専門医へ受診をしてください。
また通院先、基礎疾患や、常用薬などの情報は、近親者に知らせておくことも忘れないようにしてください。