病気について知る病気辞典

糖尿病と目の合併症

2013年2月28日

糖尿病は全身に合併症を引き起こすため、自覚症状がなくても治療が必要となります。
目の合併症は白内障と網膜症があります。白内障は老化現象ですが、糖尿病があると進行が速くなります。若い方で白内障を認めた場合には、糖尿病の可能性があります。

実際に眼科外来で内科受診を勧めた結果、血液検査で糖尿病が発見される場合もあります。
網膜症は眼底出血が出現し、放置すると悪化し、失明に至る恐い合併症です。以前は失明原因の第1位でした。血糖のコントロールが悪いと網膜症が悪化するので、内科との連携が大切になります。

最近では、糖尿病手帳がかなり普及し、内科と眼科の間で、検査結果の情報交換が密に行えるようになりました。HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)という値は、内科の血液検査でわかる値ですが、眼科医にとっても、網膜症の進行と関係の深い重要な値です。

このHbA1c値は、過去1~2カ月の血糖状態を表すので、血糖値よりも正確な血糖状態を教えてくれます。
血糖値は、あくまでもその血液検査をした時の血糖状態です。HbA1cの値を目標にして、血糖のコントロールに努めてください。
また白内障手術はHbA1cの値が高すぎると、手術ができないので、下がるまで待ってからになります。
網膜症の場合、軽いうちは血糖のコントロールが基本となりますが、悪化してくると、眼科でレーザー治療や硝子体手術が必要になります。

内科で糖尿病の治療は受けているが、眼科はまだという方は、ぜひ眼科を受診することをお勧めします。