病気について知る病気辞典

がんと向き合う

2013年3月1日

専門医と治療法や予後について話し合う

日本人の死亡原因1位は悪性新生物で、将来的には2人に1人ががんで亡くなる時代になるといわれています。
実際、がんが再発し「余命○○」と予想されると、残り1カ月から数週間で急激に悪化します。「がん=死」とか、「抗がん剤治療=副作用」といった悪いイメージがつきまとう印象がありますが、在宅でがんの終末期を迎える患者さんを看(み)ていますと、限られた時間だからこそ、家族も本人も精いっぱいがんと向き合って、その人なりの人生を穏やかに終える場面に遭遇します。

がん治療の進歩は目覚ましく、抗がん剤も新たに開発されています。
以前のように、死ぬまで入院して化学療法を継続するということもなくなったでしょう。緩和ケアという概念の広がりとともに、がんに随伴する症状、特にがん性疼痛(とうつう)への対応は10年前とは随分変わりました。痛みをとる薬の選択枝は増え、痛みで七転八倒して亡くなるということはないのではないでしょうか。異なる種類の痛みがあることや、突出する痛みへの対応方法などをよく理解して、痛みの状況を医師にしっかり伝えることが肝要です。
薬の調節や投与方法を変えることによって、痛みをコントロールすれば、自分が過ごしたい場所で、しっかり意識を保ちながら最期を迎えることが可能です。

がんの専門医と、治療法や予後についてもしっかり話し合いましょう。告知は一般的になりましたが、余命について医師と患者が話し合う場面は少ないように思います。治療が始まったら、専門医以外に、風邪や胃腸症状を相談したり、往診や在宅医療に関わってくれる医師や医療機関を検討しておくこともお勧めします。

無論、早期発見のためにがん検診を受けるように心がけましょう。