病気について知る病気辞典

外科学の未来について

2013年3月14日

近代外科学は麻酔、化学療法、輸血などに支えられて進歩してきました。
20世紀の終わりごろに、21世紀の外科学は、外傷と移植が主流となると予想されていましたが、大体そのような流れになってきています。

手術方法も内視鏡、腹腔鏡下手術が主流を占めてきて、手術創(そう)も小さくなり、術後の痛みも軽く、早期離床、退院が可能になってきました。手術時には徹底的に止血を行い、輸血しないように努め、大量出血が予想される時は、患者さんの血液を術前に保存するようにしています。

しかし、交通事故、災害時などでは大量の輸血を必要とします。私はある社会奉仕団体の一員として、献血活動に協力しています。身近に交通事故で大量輸血により救命されたり、内科的疾患で輸血により救われた例をきいています。誠に「情は人のためならず」の感を強くしています。皆さんも献血にご協力ください。

さて、昨年のノーベル賞が、京大の山中教授に授与され、久しぶりに日本に活力を与えてくれました。iPS細胞より組織を作成し、肝、筋肉、神経、網膜などの再生に利用されるとのことです。臓器移植の提供者の少ない現状から、一日も早く臨床的応用が可能になることを祈っています。