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「メタボ」の次は、「ロコモ」 健康寿命を延ばす“鍵” ロコモティブシンドロームをご存じですか

2013年3月16日

日本は世界に先駆けて高齢社会を迎え、平均寿命は約80歳になっています。これに伴い運動器(骨・関節・筋肉・腱・靭帯・神経など、運動に関わる器官や組織の総称)の障害も増加しています。入院して治療が必要となる運動器障害は、50歳以降に多発しています。
この事実は、多くの人にとって運動器を健康に保つことが難しいことを示しています。

多くの人々が、運動器をこれほど長期間使用し続ける時代は、過去これまでありませんでした。従来の運動器機能障害対策の単なる延長線上では、解決がつかない時代を迎えたことを意味します。

高齢化社会のなか、「ロコモ」はメタボリックシンドロームと並ぶ深刻な社会問題として、最近注目されています。

「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」とは、骨や関節、筋肉、動きの信号を伝える神経などが衰えて「立つ」「歩く」といった動作が困難になり、要介護や寝たきりになってしまうこと、あるいはその危険性が高い状態のことです。略して“ロコモ”といいます。
50歳を過ぎた7割以上の人には、ロコモの可能性があります。メタボの原因が内臓脂肪の蓄積であるのに対し、ロコモは運動機能の低下が原因でおこります。

ロコモになってしまうと、メタボや認知症を併発するケースも少なくありません。変形性関節症と、骨そしょう症に限っても、推計患者数は4700万人(男性2100万人、女性2600万人)です。まさしくロコモは国民病といえるでしょう。

メタボもロコモも、対処によっては現代人の健康寿命を延ばす鍵となります。歳を重ねても生活機能が低下しないよう、今から予防と対策を心がけましょう。

ロコモかどうかを自分で調べるためのツールとして「ロコチェック(ロコモーションチェック)」と、ロコモ対策としての運動「ロコトレ(ロコモーショントレーニング)」のパンフレットがあります。ロコモチャレンジのホームページを参考になさってください。