病気について知る病気辞典

胃炎に対するピロリ菌除菌とその注意点

2013年4月11日

ヘリコバクター・ピロリ菌は胃の粘膜に住みついて、胃炎を引き起こし胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの主な原因となります。そして今年の2月下旬より、今までは保険適応のなかった胃炎に対してもピロリ菌の除菌が認められるようになりました。このピロリ菌に感染している胃炎の人は国内で3500万人、50歳以上の7~8割ともいわれており、かなりの多くの方が関係しているといえます。

もちろん、ピロリ菌に感染している人がみんな胃がんになるわけではなく、その中のごく一部の人が胃がんになるにすぎません。もともとピロリ菌に感染していない人はほとんど胃がんになりません。そしてピロリ菌を消した人はそうでない人と比べて胃がんになりにくいことが調査でわかっています。今後は、ピロリ菌の除菌治療が幅広く行われ、将来的に胃がんの患者さんが大幅に減ることが期待されています。

じゃあピロリ除菌すればもう安心!というとそうではありません。除菌をすると胃の粘膜が元気になって胃酸がよく出るようになり、逆流性食道炎という胸焼けや胃のむかつきを自覚する病気になりやすくなります。
また、長年ピロリ菌に傷けられた胃の粘膜はそうでない胃よりもがんになりやすく、特に除菌後数年はがんになる人がいることがわかっています。除菌した後は安心してしまい胃の検査を受けなくなる人が多くなります。うまく除菌できた人も定期的に胃の検査を受けるように心がけると安心ですね。