病気について知る病気辞典

眼科の学校健診について

2013年5月1日

異常を指摘されたら早めに眼科受診を

子どもさんたちは4月に進学・進級され、新しい学校生活が始まっていることでしょう。
4月から6月の間に、幼稚園、小・中学校、高等学校、大学では学校保健法に基づいて学校健診が実施されます。

眼科では5つの項目を重点的に診察します。
①眼位(目の位置)②眼瞼(がんけん)(まぶた)③眼瞼結膜・球結膜(まぶたの裏・白目)④角膜(黒目)⑤視力です。

これらの診察で異常が見つかれば、学校から保護者に連絡用紙が届き、眼科を受診するようになります。

眼位異常では、主に斜視の有無・種類をチェックしています。低学年で見つかることが多く、高学年で見つかった場合は治療中のことが多いです。
眼瞼は腫脹(しゅちょう)(浮腫・炎症)の有無、変色の有無、睫毛(しょうもう)(まつ毛)が目にあたっていないかなどを確認します。
眼瞼結膜・球結膜は充血・浮腫(むくみ)・濾胞(ろほう)(水ぶくれ)など結膜炎の有無、異物・眼脂(目やに)のチェックをしています。
角膜は表面の傷の有無、瞳の異常(対光反応、瞳の大きさの左右差など)、水晶体(レンズ)の混濁の有無を診ています。

視力異常を指摘され、すぐに眼鏡店に行く保護者もおられます。実際には視力が異常な場合、調節けいれん(仮性近視)、近視、遠視、乱視などさまざまな異常で治療も異なります。遠視では斜視、弱視などの疾患が見つかる場合があります。結膜炎ではアレルギー性のものや感染性で他人にうつりやすいものもあります。眼瞼にも麦粒腫(ものもらい)、霰粒腫(さんりゅうしゅ)など薬剤治療・外科的治療が必要な疾患もあります。

学校健診では、1人を診察できる時間が短いため、得られる診療情報が少なく、診断が難しい場合があります。そのため、異常や異常疑いを指摘されたら、眼科受診で疾患の有無、治療の必要性を確認していただくことが大切です。