病気について知る病気辞典

五月病と六月病

2013年5月30日

大学の新入生が緊張しながらも、新しい生活に慣れようと、懸命に頑張る四月。
しかし、ゴールデンウィークが明けて緊張が緩む頃に、やる気がしない・学校が楽しくない・気分がふさぐ・だるいなどの心や体の不調を感じる状態を「五月病」と呼んだりします。学生だけではなく、新社会人が新人研修などを終えて、実際の仕事を始める六月頃に、心身のバランスを崩すことを「六月病」と言うこともあります。共に通俗名で医学病名ではありません。

軽い症状なら時がたつと、自然に回復し元気になります。睡眠をしっかりとり、気分転換を大切にしてください。家族などに悩みをただ聞いてもらうのも有効です。また、完全主義や不必要なプライドは捨て、事あるごとに「うまくいかなくて、当たり前」と心の中で繰り返しつぶやいてみましょう。

何もやる気にならない、食事がとれない、不眠、だるさや微熱が続く、登校や出社前になると、吐き気や腹痛、頭痛を起こすなどの症状が長く続く時には、大学の健康センターや心療内科への受診をお勧めします。

医学的には、ストレス障害のひとつで、日常的なストレスが原因となる適応障害と診断されることが多いのですが、なかにはうつ病や社交恐怖症などの不安障害であることもあり、正確な診断に基づいた治療が必要です。

新しい環境に適応していくためには、想像以上の大変なエネルギーを消耗するため、誰でも調子を崩すことがあります。その時に必要な援助を求めることも、適応力の大切な要素です。