病気について知る病気辞典

胃ろう(PEG)のはなし

2013年6月20日

皆さんは「胃ろう」をご存じでしょうか。病気や高齢のため、口から十分に食事が取れなくなった時に、長期的に栄養の補給を行う方法の一つで、内視鏡(胃カメラ)を使って手術を行い、おなかの皮膚に胃とつながる「小さな口」をつくります。その口のことを「胃ろう」と言います。その小さな口に器具を取り付け、直接胃の中に栄養剤や食べ物、薬を入れることによって体の状態を保ちます。

胃ろうは英語の頭文字をとって「PEG(=ペグ)」ともよく略されます。胃ろうはいったん手術をしてつくると、定期的に(数カ月に1回程度)取り付けた器具を交換すれば、長期的に使用することができます。現在、国内では約30万人が、胃ろうを使用しての栄養療法を行っていると言われています。

胃ろうは病院でつくった後は、自宅などでも使うことができます。使い方や栄養の入れ方は比較的やさしく安全であり、自宅では使い方を習った家族なども栄養の注入を行っています。また胃ろうをつくっていても、ご飯は口からも食べられるし、入浴も可能です。

このように胃ろうを使った栄養療法は、非常に有用で幅広く行われています。しかし口から食事が取れなくなったすべての人に、胃ろうをつくるかどうかに関しては、適応もあり、さまざまな考え方もあります。その人の体の状態や経過などを元に、主治医とよく相談されることが必要だと思います。