病気について知る病気辞典

睡眠時無呼吸と心臓病

2013年7月18日

睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気をご存じでしょうか?

数年前、運転士の居眠りで、列車事故を生じたことがありましたが、その運転士がSASであったことから、一躍注目を浴びるようになった病気です。実は珍しい病気ではなく、日本人成人男性の9%、女性の3%がSASであることが分かっています。

SASの患者さんは睡眠中の酸素欠乏が繰り返されるために、一見眠っているようでも、熟睡をすることができません。つまり、慢性的な睡眠不足です。そのため、車の運転中や大切な会議中でも、すぐに眠たくなってしまいます。SAS患者では、健常者に比べて、交通事故は7倍も多いことが分かっています。

そんなSASの患者さんの多くは家族から、ひどい鼾(イビキ)や、睡眠中の一時的な呼吸停止を指摘されて受診されます。SASは睡眠中だけに無呼吸が生じるので、患者さん自身ではその異常を自覚できないのです。さらに、近年の研究でSASを放置すると高血圧、不整脈、心不全、心筋梗塞などの心臓病になりやすいことが分かってきました。既にこれらの病気を患っている人も、一度SASを疑ってみる必要があるということでもあります。

思い当たるところがある人は、まずSASの簡易検査(入院不要)を受けてみるといいでしょう。この検査が可能な医療機関は、インターネットで検索すると、簡単に探すことができます。