病気について知る病気辞典

片脚で15秒間立てますか?

2013年8月1日

運動器不安定症の簡単なチェックでケガ予防

最近、あるショッキングな調査結果が公表されました。日本人の65歳以上人口のうち、約30%は年に一回転倒を経験し、その半分約15%は入院での治療を余儀なくされ、さらにはいわゆるドミノ骨折が大変増えてきているというのです。このドミノ骨折とは、運動機能の低下、骨粗しょう症→転倒→背骨の圧迫骨折→背中が丸く、バランスが悪くなる→再度の転倒骨折、と骨折の連鎖(ドミノ倒し)が起きる現象です。

現在、骨粗しょう症に対してはさまざまな薬が開発され、治療が進み始めています。しかしながら運動機能、バランス維持能力の低下、すなわち運動器不安定症の治療の基本はやはり運動機能訓練です。

そこで皆さん、ご自身の運動バランス機能を簡単にチェックしてみませんか。自分自身を知ることが第一歩です。
安全な場所を選び、片脚で(目はしっかり前を見て)15秒間立っていられますか?

もし不安なら決して無理をせず、しっかりしたテーブルなどに軽く手を添えて試してみましょう。もし、何も持たずに15秒以上片脚で立っていられない場合は、運動器不安定症が疑われます。片脚で立っていることが大変困難、あるいはどこかに痛みを感じる時は、整形外科での診察や治療が必要な場合があります。かかりつけの先生にご相談ください。

少し頑張ればできそうなら、ご自身での練習も行ってみましょう。練習の際には決してこだわらず、前述のように何かにつかまって、片脚立ちをしてください。バランスを崩しそうになったら迷わず足をつきましょう。何度も試して片脚立ち合計60秒を目指します。この練習を左右の脚でそれぞれ1日3回。

これだけの訓練でも6カ月続ければ、太ももの筋力強化、バランス能力の改善、ひいては転倒の予防につながることが最近の研究で明らかになっています。“予防”こそが最善の治療なのです。