病気について知る病気辞典

痔核、裂肛、肛門周囲膿瘍(痔瘻)

2013年9月1日

生活習慣に注意して予防を

日常診療で多くみられる肛門疾患には、代表的な3疾患があげられます。最も多いのが、いぼ痔(じ)といわれる肛門周囲の血管が腫れるもので「痔核(じかく)」といいます。次に多いのが、肛門上皮が裂ける切れ痔といわれる「裂肛」、最後に細菌感染が肛門周囲に起こる腫れ痔といわれる「肛門周囲膿瘍(のうよう)(痔瘻(じろう))」です。

痔核は出血や肛門から脱出して元に戻らなくなり、激しい不快感や疼痛(とうつう)を伴ったりします。
裂肛も排便時出血や激しい痛みを伴い、慢性化すると肛門潰瘍になったり、肛門狭窄(きょうさく)を起こすこともあります。
肛門周囲膿瘍は、肛門の内側から感染し、肛門周囲や直腸周囲に膿瘍を形成して、激しい痛みを伴いますが、自然に膿瘍が破れ、肛門周囲皮膚に開口したものを痔瘻と呼びます。

いずれもひどくなると激しい苦痛を伴いますが、こうした疾患も普段の生活習慣を注意すれば予防することができます。いくつかをご紹介します。

1.毎日の入浴です。適温で血行がよくなります。シャワーより効果的です。
2.肛門周囲を清潔に。ただし、消毒入りウエット紙は皮膚炎の原因になることがあり、注意が必要です。
3.便秘と下痢にご注意ください。
4. 排便は5分以内に、息まず済ませましょう。
5.腰は冷やさないよう注意しましょう。
6.座りっぱなし、立ちっぱなしは肛門の血行によくありません。こまめに休憩をとりましょう。
7.お酒や香辛料などの刺激物は控え、野菜を多く食べましょう。

以上が主な項目ですが、普段から注意することによって、予防効果だけでなく、早期回復や悪化防止にもつながりますので、参考にしてください。