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画像検査で見つかるすい臓腫瘍

2013年10月10日

すい臓がんによる死亡は年々増加しており、肺がん、胃がん、肝がん、大腸がんに次いで、全がん死亡の第5位になっています。
すい臓がんは、初期には症状がほとんどなく、発見されたときは、すでに肝臓などに転移し、手術困難な場合が多くみられます。症状は、腹痛、腰背部痛、黄疸(おうだん)、体重減少などですが、急に糖尿病を発症した人に見つかることもあります。

また、最近、CTなどの画像検査の進歩により、すい管内乳頭粘液性腫瘍(すいかんないにゅうとうねんえきせいしゅよう/IPMN)という、すい臓腫瘍が偶然発見されることが多くなっています。この腫瘍は主すい管型、分枝型、混合型に分けられますが、ほとんどが分枝型です。

主すい管型の80~90%は悪性で、分枝型の多くは良性ですが、分枝型の一部は良性から悪性に徐々に変化するものがあることが分かっています。CT、MRIなどで経過観察し、進行の早い段階に手術を行えば、十分に治癒することが可能な腫瘍です。

また、IPMNは通常のすい臓がんや、胃がん、大腸がんなど他の臓器のがんを同時に起こしていることが多く、全身の検査が必要になります。

すい臓には他にも数種の腫瘍がありますが、いずれも症状が少なく、血液検査でも異常が出にくいため、いまだに早期発見が難しい状況です。しかし、画像検査により発見される腫瘍があり、早期発見のためには、エコー、CT、MRIなどの画像検診を受けられることをお勧めします。