病気について知る病気辞典

乳がん検診を受けましょう~あなたとあなたの家族のために~

2013年10月12日

今回は、近年激増している日本人女性の乳がんについてお話しさせていただきます。今や、乳がんは、日本人女性の16人に1人がかかる病気と言われています。これは女性のがん第1位で、年間約5万人が乳がんになる計算となります。

そのうち年間約1万人の方が亡くなられています。乳がんは早期発見し適切な治療を受ければ完治する可能性が高い病気なのですが、なぜ多くの方が亡くなられてしまうのでしょうか? どうすれば亡くなられる方を減らす事が出来るのでしょうか?

乳がん死亡数を減らすキーワード、それは「早期に・・・」です。

まず、1つ目のポイントは「早期発見のために年に1度の乳がん検診を受ける」ことです。
愛媛県内の乳がん検診受診率は、昨年24.6%でした。平成18年の受診率は16.4%でしたので検診を受けられる方が多くはなってきてはいますが、厚生労働省は「受診率が50%を越えると死亡率が下がるであろう」と発表していますので、まだまだ目標には達していません。我々医療機関や行政の、もう一息の努力が必要と言えるでしょう。

乳がんになられる方は30代後半から急増し、40代後半でピークとなります。そして50代、60代になってもあまり減少しません。
30代半ばになったら、ぜひ乳がん検診を受けてください。特に今年度41、46、51、56、61歳になられる・なられた方には、松山市(または在住の自治体)から乳がん検診の無料クーポン券が届いているかと思いますので、ご確認ください。それ以外の年齢の方でも保健所に申請すれば、自己負担額を安く検診を受けることができますので、このような制度をぜひ活用してください。

2つ目のポイントは『早期発見のために月に1度の自己検診をする』ことです。
乳がんは、自分で検診のできる唯一のがんです。自己検診の方法は、”乳がん.jp”などのホームページでもご覧になれますので、参考にされるといいでしょう。自己検診で少しでも異変を感じたら、必ず専門医の診察を受けてください。

3つ目のポイントは『もし乳がんと診断されても、早期に適切な治療を受ける』ということです。
乳がんの治療には大きく分けて「手術」「薬物療法(抗がん剤、ホルモン剤、分子標的薬剤など)」「放射線照射」があります。乳がんの性質(悪性度、進行度、薬の感受性など)によってこれらの治療を適切に組み合わせれば、根治出来る可能性は高くなります。

診察や治療を受けられる際には「乳腺専門医」の在籍する医療機関を受診される事をおすすめします(専門医名簿は日本乳癌学会のホームページからご覧になれます)。

早期発見と適切な治療で、ひとりでも乳がん死を減らしましょう。

乳がん.jp  http://www.nyugan.jp/
日本乳癌学会  http://www.jbcs.gr.jp/