病気について知る病気辞典

アルコールとがん

2013年10月31日

お酒の飲み過ぎは肝臓をはじめ、さまざまな悪い影響を体に及ぼし、食道がんや咽頭がんなどがんの原因になることが最近の研究で分かっています。

飲酒により体内に摂取されたアルコールは、アセトアルデヒドという発がん作用を持つ物質に代謝されます。アセトアルデヒドはさらに体内で無害な物質に分解されますが、これを分解する機能の低い人が存在します。約40%の日本人のアセトアルデヒド分解機能が低いことが分かっています。

個人がこの機能を調べるためには専門機関での検査が必要ですが、機能が低い人は、コップ1杯のビールで顔が赤くなる傾向があります。また、今は赤くならなくなっていても、飲酒を始めて1~2年の間は赤くなっていた傾向が見られます。このような人が1日2合程度のお酒を飲むと、ほとんど飲まない人と比べて咽頭がんリスクが8倍、食道がんリスクが55倍になるとの報告があります。

現代社会において、お酒は社交や団らんの場で欠かせないものになっています。また、少量の飲酒は体に良い影響を及ぼすともされていますが、リスクを認識した上で適量飲酒を心がけることが大切です。