病気について知る病気辞典

てんかんについて

2013年12月19日

てんかんは、子どもからお年寄りまでどの年齢でも発症し、約1%の人に発症する頻度の高い病気です。

てんかんは、地震に例えると分かりやすい病気です。地震は、震源地からの地震波によって起こります。てんかんは脳細胞に変化が起き、脳の中に焦点(地震の震源地に相当する部位)が形成され、ここから出るてんかん波により脳が刺激されて、てんかん発作が起こります。焦点の存在する場所によってさまざまな発作の型を示します。

代表的な発作の型についてお話しします。焦点が前頭葉に存在すると、急にうめき声を上げて手足を激しく動かすなど、運動の要素を含んだ発作になります。一方、焦点が側頭葉にあると一点を見つめてぼんやりし、口をぺちゃぺちゃさせる静かな発作になります。熱性けいれんを繰り返したお子さんが、思春期になっててんかんを発症する場合には、しばしば側頭葉の海馬に焦点が見られます。

検査は、まずMRI検査を行い、脳の形成障害、脳挫傷や脳出血の痕など、焦点となりうる異常を検出します。次に脳波検査で焦点から出るてんかん波を捉えます。問診により発作の型を確認してこれらを総合的に判断し、てんかんの診断を行います。

治療は、まず薬物療法を行います。発作の型に応じて適切な薬を選ぶことで、約8割の患者さんは発作を抑えることができます。もし薬で治まらない場合にも、手術による治療法が医学の進歩により可能になっています。